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【書籍】「信頼の原則」を拝読し、考えに変化があったこと

こんにちは。

ひどい花粉症が薬飲んだら良くなりました。(それはそうか)

どうもハチマキです。

はじめに

今回「信頼の原則」という書籍を拝読しました。拝読の目的は、信頼ある組織(高信頼組織)を構築する必要性がそもそもあるのか、そして高信頼組織ではどういったメリットが存在するのかを知ることです。

そもそも組織では、メンバー層の視点やマネジメント層の視点、経営者層の視点、その他(投資者視点、採用者視点)など、様々な視点や考えが入り混じっていると考えております。
拝読した結果、互いを信頼、尊重する組織こそ、目標(ビジョン)に対し、最大限の価値を創出できる可能性を秘めている組織であるということを大きく学びました。

そんなこんなで一通り読み終えたため、定着と実行のためにアウトプットしていこうと思います。

総論

最初に購読の目的がどうだったのか、結論を述べていきます。

結論は、組織(個人)では、高い信頼のある組織(高信頼組織)である必要があると考えました。
その理由としてあげられることは、高信頼組織こそ最大限の価値を創出できる可能性があるからです。つまりこれが最大のメリットだと感じました。

高信頼組織(互いを信頼、尊敬し合える組織)構築により、仕事へのモチベーションやアイディア創造などに波及され、結果的に業績の向上などの効果が現れてくるということです。

正直拝読する前は、「誰とするか」よりも「何をするか(どのような価値を世に生み出していくのか)」の方が、組織としては重要な要素ではないかと考えていました(目的に対して集まる組織)。
なぜならその目的を達成することで、人々が抱えている問題や社会課題を取り除くことでき、人々の生活、人生に変化をもたらすことができると考えていたからです。

しかし、組織で「何をするか(目的)」という価値を最大限に創出していくためには、「誰とするか」がもっとも重要な要素であることを今回学びました。

つまり高信頼組織を構築できる人たち(組織)でなければ、目的に向かって走り出しても、最大限の価値を創出できないというわけです。
組織でどんな価値を生み出していくのかと同様に、誰とその目的を目指していくかが重要だということです。

高信頼組織を構築するための必要な要素を、3つほどピックアップしてみました。

高信頼組織を築く、重要な要素

・公私ともに行動に一貫性を

1つ目は、組織で信頼を構築していくためには、人格だけではNG。つまりいい人ということだけでは、組織の中では信頼を築けないということです。
善意と実行力、公と私、言葉と行動の一致が重要であり、言葉だけでなく、自らの行動と体現で示していく必要があります。

また、周囲の意見を傾聴し、常に自らを客観視し、改善していく謙虚さも重要な要素でありました。

・利己的ではなく、利他的である

2つ目は、個々人が利己的ではなく、利他的であることです。自分のためではなく、相手のために誠意を尽くすこと。そのためには相手に関心をもち、ひたすら相手の言うことを理解することが重要な要素です。その結果、尊敬が生まれ、信頼へと繋がっていく。

つまり利益を自分のことのように大切にする人格を持つことが重要ということです。

また個々人だけでなく、組織から利他的である重要性を発信していき、浸透を促すことも重要な要素として挙げられておりました(例えば、組織の評価軸に加え、高信頼組織である必要性を評価軸というメッセージで組織全体に伝えていく)

・相手の可能性に期待し、信じ続ける

3つ目は、人と人とが信頼を構築するためには、権限を相手に委ねる(任せる)必要があるということ。そもそも信頼は0から立上げ、育て、評価しながら修復し、苦労して構築していくものと考える必要があります。
相手に権限を委譲し、フィードバック(悩みなどに耳を傾け)を通じ、相手の可能性に期待し、信じ続けることが重要です。

また、権限委譲される側も相手の期待に反する行動は避ける、常に期待以上の結果を生み出していくことで、相互の信頼関係が積み上がっていくではないかと考えました。

改善手段の一部紹介

課題に対する様々な改善案が紹介されていました。全てをここで記載することは難しいため、一部紹介する形にしたいと思います。

重要なことは、現状の組織に合わせた改善手段を講じることです。
そのためには、今どういった組織課題を抱えており、何を改善すれば歯車が周り始めるのかを分析し、知る必要があります。

・現状の信頼レベルを知る

今いるメンバーが、どのような動機で仕事に従事しているのかを知る。(相互理解を深める)
相互を理解、知ることができなければ、適正なアクションをしても効果は希薄になるため。

・20210330追記
組織として、どの程度の信頼レベル(宗教レベル?家族レベル?など)を目指していくのか認識を合わせておく必要があると感じた。
理由は、各々が考える信頼レベルで進むことで、組織として目指す信頼レベルの齟齬が発生するため

・適切な情報の透明化

同じビジョンがあるからこそ、良いことも悪いこともファクトの情報で透明化を行う。
正しい情報が透明化されないと、立ちはだかる難問に組織で取り組むことができず、信頼残高を積み上げていくことはできないため。

・組織全体の浸透

行動指針の浸透を目指す手段として、組織全体へ行動指針の重要性を発信していく。
例えば、組織の目標を追求した人を称賛する、ミッションを体現した人を表彰するなど、重要性を組織全体に発信していき、浸透を促していく必要がある。

自らの課題と改善項目

直近は、下記2つを改善して行こうと考えました。

・情報の伝達

情報解釈による粒度のばらつきを極力平す。
必要性や重要性、良い情報や悪い情報など、自分の粒度が相手に伝わるように改善していく。

そのためには、相手の求めることを理解し、何が伝わって何が伝わっていないかを自ら理解、確認していく必要がある。

・信頼し続ける勇気

今回大きく学んだ要素として、信頼し続ける勇気を持つこと。
どうしても合意した期待が下回った場合に、信頼残高が減少しまう傾向がある。ただ誰も好んで裏切られたいとは思わないし、裏切りたいと思っている人も少ないはず。

失敗のあとの信頼、そして失敗しても再チャレンジしようとする気持ちを促進させること(失敗した人に手を差し伸べる)に力を注いでいきたいと思う。

どんな人であろうと権限、チャンスをあたえ、軌道に乗るまでは、目をつぶって信頼し続ける勇気が、自分には必要だと感じた。

まとめ

将来的には、プロダクトマネジメントやチームマネジメントなどに携わって行きたいと考えている。
そのためには、相手を尊重し常に信頼し、高信頼組織を構築するスキルの習得が必要であると感じた。

時に信頼を裏切られることがあるかもしれない。しかし信頼を裏切られても、信頼は修復できるということ。
心配性がすぎると、成功のチャンスもなく、人間関係をも豊かにならないということ。
不信感より信頼、単独行動より相互依存、神経質に守りにはいるより信頼の原則に従ったほうを選択するということ。

注意深く管理することをリスクと考え、とにかくまずは相手を信頼し続けることから始めてみようと考えました。

書籍紹介

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日々勉強です。
以上、ハチマキでした。